2024年度3月の建売住宅市況 ~遅れてきた繫忙期~

2024年度3月の建売住宅市況 ~遅れてきた繫忙期~

今年の3月は暇かもと思ったら、とても忙しい

今月は「例年より暇かな~?」と思ってのんびり思っていたら、いきなり色々とお話がまとまり出しました。

私の担当となるお客様のみで契約4本、物件お預かりが3本とバタバタしております。

基本的に、大手建売分譲会社(飯田グループホールディングス、ケイアイスター不動産等)は3月末が決算期となっています。

いずれも上場企業であり、毎年この時期は去年度の売上高を超えるという上場企業の宿命で、大きな不動産価格の値引きが行われます。

例年より繫忙期が遅れてきた要因を分析する

一番に考えられるのが、「コロナ禍の住宅需要増加というボーナスタイム」が終了したということです。

①コロナ禍で家にいる時間が増える⇒②どうせ長く家に居るのなら、『広くて快適な家』に住みたいという人が増える⇒③建売住宅・土地(=注文住宅用地)が沢山売れるという、強い流れがここ2~3年ありました。

これが

・コロナ禍の落ち着き⇒家よりもレジャー等に目が行く結果を招く

・家が欲しいと思った人の多くが既に家を買ったという事実

・物価上昇という購入マインドの低下

などの影響もあり、今年は例年よりも間違いなく建売住宅をはじめとした不動産の動きが悪くなっています。

とは言え、大手建売住宅会社さんの決算時期は毎年3月ですから『相場よりも安い物件』というのが出てきます。

例年では1~2月にはそういった目立つ物件はどんどん契約済みとなって市場から消えていきますが、今年は3月になってそのような動きが出ています。

流石に良い物件というのは放置されません。

それを検討中の方が見て、「お、こんな手ごろな価格で買えるんだ!?」という感じで、にわかに成約が増えているのではないかと思います。

この流れは『相場よりも安くてお得な物件』が全て完売されるまで続くと思います。

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