電柱を移動したいと思ったら!最初に読むべき記事はコレ。【東京電力エリア内向け】
[say name=”小森谷” img=”https://55smile.biz/240926bk/wp-content/uploads/2019/08/a9f357c06210fb5db7f2cfbf6762d5ec-e1567231372381.jpg”]関東にお住まい=東京電力エリア内の人でしたら、参考になるはずです。是非、ご一読ください。[/say]
電柱所有者の見分け方について
そもそも電柱は誰の所有物か?
当然のことながら、電柱のことは電柱の持ち主に相談をすることになります。
特殊なケースを除き、主に以下の2パターンとなっています。
①電力会社が所有している
②NTTが所有している
では、実際に電柱の所有者を見分ける方法について解説していきます。
上記画像は東京電力より抜粋したものになりますが、こちらのように電柱にはプレートがついています。
2つプレートがついている場合は、下にあるプレートが所有者を示します。(東京電力エリアの場合)
東京電力マークなのか、NTTマークが明示されていますので、それで連絡すべき会社が分かるわけです。
東京電力やNTTのマークが風雨に曝されて消えているケースがありますが、東京電力は手書きのプレートが多いです。
手書きプレート→東京電力 印字プレート→東京電力又はNTTといった感じ。
実務上、どちらの会社か判断がつかない場合には、東京電力とNTTどちらにも連絡をしています。
引込柱には気を付けよう
引込柱(1号柱)は例外として、原則その土地の所有者が持っていますので注意してください。
[say name=”みみ” img=”https://55smile.biz/240926bk/wp-content/uploads/2019/08/5a832922bb7d603e273a02b39194f9d4.jpg”]こういう細いポールのようなタイプは、土地の所有者の持ち物なんだ。だから電力会社やNTTに位置をずらしたいと伝えても意味が無いよ。[/say]
電柱の移設にかかる費用の目安
基本的に電柱に関する移設相談は、相談者に工事費負担が生じます。
かからないケースもありますが、基本的には有料ということです。
以下は東京電力に移設工事を依頼した場合にかかる目安金額一覧です。
電柱の所有者がNTTであっても同じように、工事費用の支払いが必要と言われることが多いです。
電柱の撤去ともなると、58万円もかかるのには注意しましょう。
理由によっては無料対応してくれるケースもありますが、ケースバイケースです。
クレームをつけたり、過度な要求をしたりするのはオススメしません
”人の敷地に勝手に電柱を置いて金を支払えとは何事だ!”と怒ったりする方もいるようですが、無駄ですのでゴネないようにしましょう。
怒鳴り散らしても、大袈裟に被害状況をまくし立てても、会社のルールに基づいて対応されるだけです。
イメージとしては、NHKの集金人の方くらいの強さがあります。多分無茶を言う人が多いのでしょうね。
特別な条件(費用がかかるところが0円になるとか)を引き出すことはまずできませんので辞めましょう。
相手も人間です、心象が悪くなるだけですよ。
工事期間が長いことにも要注意
ここで注意したいのは、工事費用の支払いだけでなく工事期間が数か月かかるということです。
この記事を見ている方は、すぐにでも邪魔な電柱・電線・地支線・引込線をどかしたいと思っているはずです。
経験上、どんなに急かしても所要期間が劇的に短縮されたことはありませんので早めにご連絡をしてください。
東京電力に電柱や支線の移設を相談する具体的な方法
ここ最近は電話での対応をしてくれなくなりました。
電話相談をしても、「WEB上で相談申込みをしてください。」と必ず言われてしまいます。
2020年現在、下記のような方法で電柱移設や撤去の相談が可能となっています。
まず、東京電力パワーグリッドと検索して公式ホームページを見つけよう。
そして、”託送・お手続き・サービス”から”設備改修(電柱移設等)のWEB受付サービス”をクリックする。
この画面に移ったら、”お申し込みはこちら”をクリックする。
次のページでは、①工事費用と工事期間がかかること②近隣住民の理解が工事に必要なこと③工事完了までの手続きの流れが説明される。
下にスクロールすると”申込する”とあるので、こちらをチェックすればようやく電柱の移設相談ができるフォームへ移行することができる。
色々と入力事項があるが、移設したい電柱のある住所を聞かれるので事前に調べておこう。
電柱標識・電柱番号は前述した”電柱所有者の見分け方について”の欄を参考に、事前に電柱プレートをチェックして写真を撮っておこう。
移設・改修設備を問われるので選択式のタブから選ぼう。
支障理由も同じく選択式となっているので選択する。
後は申込者情報・工事完了希望日・連絡希望時間・工事費用請求先などを入力して申込みが完了だ。
メールで完了受付が来るので、早ければ翌日には電話連絡が来る。
その後の流れは現地での立会い→改修方法の提案→近隣住民への説明&承諾→工事費支払い→工事完了という風に進んでいく。
NTT電柱の移設相談先は?
実は東京電力パワーグリッドと対照的に、NTT東日本では電話相談になっている。
まずは”116”へ電話して、相談することになる。
聞かれることは上述の質問と同じなので、事前に電柱の場所や電柱プレートをチェックしておきたい。
電柱移設工事の対応可否について
基本的に電柱は電気を使うために必須のものです。
なので移設や撤去の相談には理由が必要となります。
あくまでも経験上ですが、以下のような認識でOKだと思われます。
[list class=”li-chevron”]
- 建築時に支障あり→受付OK
- 自動車などの通行に支障あり→受付OK
- 解体撤去時に支障あり→受付OK
- 鳥糞対策→受付OK
- 防犯上の問題あり→受付OK
- 美観上の理由→NGの可能性あり
[/list]
[say name=”小森谷” img=”https://55smile.biz/240926bk/wp-content/uploads/2019/08/a9f357c06210fb5db7f2cfbf6762d5ec-e1567231372381.jpg”]電柱があると見栄えが悪いから、という理由がメインでは工事相談の段階でNGが出ます。注意してください。他の理由があれば、そちらを伝えるようにします。[/say]
[say name=”みみ” img=”https://55smile.biz/240926bk/wp-content/uploads/2019/08/5a832922bb7d603e273a02b39194f9d4.jpg” from=”right”]自分の敷地内での移設は可能性があるけど、公道や他人の敷地に移すことは難しいよ。[/say]
まとめ
今回は”電柱を移動したいと思ったら!最初に読むべき記事はコレ。【東京電力エリア内向け】”というテーマで解説しました。
自分で電柱移設や電柱撤去が可能かどうかを判断するのは難しいので、まずは相談をすることが大切です。
電力会社やNTTは、それぞれ安全基準を持っていますので検討可能かどうかはそういった側面からも判断されます。
不動産売買時であれば、当店のような不動産会社を通して相談することも可能です。
※実際のところ、地権者の代わりに相談をすることも可能です。
予想以上に時間がかかりますから、気になっている場合はとにかく早く相談しないと長丁場になってしまうので注意ですよ。