難化する賃貸不動産経営管理士に勉強10時間で合格した方法

賃貸不動産経営管理士 合格通知2

この記事は次のような人に向いています:たった3日の勉強期間・10時間のみの勉強で独学で合格したい人・とても忙しいけど合格したい人

今回ご紹介する勉強法は、私が今まで取得してきた資格での勉強経験をもとにしているものです。

今回紹介する学習方法で知識0の状態から1か月で合格しました。

・宅地建物取引士

・FP2級

・ホームインスペクター

択一式であれ、記入式であれ、どんなタイプの試験にも有効だと考えて実行してきたものですので良かったら参考にしてください。

今回は2019年度の賃貸不動産経営管理士の合格通知が届いたため、2020年に挑戦する予定の方へ参考になればと思い、経験をシェアさせて頂きます。

再チャレンジではなく、一発合格です。

すばる

3日で本当に受かるの?

2~3日のあいだに問題集を3周すれば受かる。3周するには10時間の勉強時間があれば可能である。

これが制限された時間から逆算して達した結論になります。

自己採点結果は?

試験予備校の回答にもよりますが、32点又は33点でした。

※ちなみに都内の会場は異常に混んでいました。ビル外から行列で、ビル内の会場に入るまでに1時間弱かかりました。行列待ちの時間は貴重な復習に充てられます。

私はよく間違えた問題にチェック印をつけていたので、そこを全て見直すことができました。

前提で持っていた知識は?

宅建を10年くらい前に取得しており、2013年頃から不動産業界入りして売買をメインで行っています。賃貸業務については2019年に久喜市のスマイルホームに入社してから初めて実務に触れ、5件ほど契約を担当しました。

肝心の賃貸方面の知識はその程度です。

宅建の知識で解ける問題がそこそこあれば良いのですが、せいぜい2~3問程度ではないでしょうか。(しかも正解にはたどり着けず、明らかに違う選択肢を消去する程度)

素人の方よりは有利なのは間違いありませんが、ほぼ差はありません。

どちらにせよ問題集をきっちり仕上げることがポイントです。当記事が多少の参考になると幸いです。

賃貸実務経験が豊富な人がほぼ無勉強で挑むより、完全に素人が勉強して挑む方が受かります。

結局問題を解いてるかどうかが全てなのです。

賃貸不動産経営管理士 合格通知
賃貸不動産経営管理士 合格通知

なぜ3日間しか勉強期間が無かったのか

私事ではありますが、11月に結婚式があり、打ち合わせ等で思ったよりもごっそり時間がとられました。

また、妻が西日本出身のため、遠方での挙式となり余計に手間がかかりました。

親族・身内のみの小さな式でしたが、打ち合わせは現地へ行かねばならないため時間をそこで使ってしまった感じです。

他にも親族の冠婚葬祭、七回忌などイベントが重なりました。

あと、一応ちゃんと働いていました。

当たり前じゃね?

みみ

私よりも忙しい方なんてゴマンといるので、書いていて申し訳なくなってきた所なんですけど・・・

つまり・・その・・・色々とあって、なんだかんだで勉強時間は2019年11月17日の試験日まで3日しかないということになりました。

すばる

鬼滅の刃ってマンガ全巻買って読んでなかった?炭治郎好きなんでしょ。

時間がないから明確にやること・やらないことを決めた

まず私は勉強にあてられそうな限界時間を考えました。

仕事から上がって、家にて2日間の勉強時間が7~8時間。

※徹夜すればもっと可能になりますが、経験的にろくなことになりませんのでやりません。

試験日当日に出発前に家で1~2時間、電車移動~会場に早めに到着して1時間の合計10時間程度だろうと予測しました。

※シビアに時間を切り詰めて考えていたため、誤差が生じたかも。実際はもう少し勉強できたかもしれません。

これを知った時、「うわ、本当に合格できるのかよ?」と言う自分と「(根拠はないが)できる!できる!できる!」と言う自分が心の内面にて葛藤していました。

残り少ない時間で合格を手にすることが出来るのかどうか、まさしく100%全責任が私自身の行動に委ねられているのだ!という点が否応なしに意識され、ドキドキワクワクしました。

”逃走”という2文字が脳裏によぎりましたが、私はこれまで逃避行動を十分とってきましたし、その分人生を遠回りして生きてきました。

言い換えれば、私が逃げた時に空いた1席をその都度、他者に譲っていたのです。仕事でも、試験でも、恋愛(?)でも

いい加減、私もいい年ですし、もうこれ以上やるべき事や目標を先送りするほど人生は長くないと実感しています。

(飼いネコのmimiも、うん〇を洗濯カゴにしようとするなどボケてきています。時間の流れは残酷です。)

なので今回は決められた時間を文字通り真剣に使うということを覚悟したわけです。

みみ

10時間程度の勉強期間で大げさじゃね?あと、ボクはボケてないぞ。具合が悪かっただけだ。

時間には長さだけでなく、密度がある。

1時間勉強してほとんど何も身につかないこともありますが、たった1分の勉強で「これだ!」という気付きを得ることもあります。

付きっきりで教えても全く伸びない新人もいれば、ちょっとした助言で多くのことを掴む新人もいます。

何が違うかと言えば、時間の密度ですね。取り組む事に対する集中力です。

可能な限り集中力を高めること、それが絶対条件です。

それを前提として、この限られた時間内でやること・やらないことを逆算して決めました。

純粋な過去問はやらない。予想問題集も手をつけない。

そこまで手を広げる時間がないためです。

中途半端な力量で過去問に取り組むより、同じ問題集を周回することの方がよっぽど効率が良いと思っています。

同じ問題を繰り返しますから正解率は高く自信もつきますし、2周目以降は見たことのある問題のため解くスピードは最速ですし、間違いが少ないから復習の時間も短時間です。

間違いが増えると集中は途切れます。

よって、1周目が最も精神的・体力的に疲弊します。

1周目に挫折しなければ、2周目以降はイージーモードです。

1周目が最難関だということを認識した上で、短期間で山場を乗り越えてください。

同じ問題を繰り返しなら集中して密度の濃い時間を送れますし、結果的に合格が近づきます。

※時間がある人は問題集を3周したのなら、過去問に移るべきでしょう。

問題集しかやらない。ひたすら問題集を解く、絶対到達すべき目標は3周

過去の試験勉強の経験からすると、1周のみでは難しく、2週すれば当落線上に乗ってきて、3周すれば合格ということから設定しました。

問題集には①×②×③〇などとページの片隅にでもメモをしていきます。

上記の意味は1・2回目に間違え、3回目にようやくできるようになった問題です。

試験当日にこういうページだけでも見返すだけでグッと合格率は高まります。

前提知識が全く無く、ホントにモヤモヤとしてしまった時だけテキストを使って意味を調べて良い。

テキストは決して読み込んではいけません、そんな時間は一切ありません。

問題に出ていた不明な言葉の意味を調べる時だけ、サッと辞書的に使うのだけが許されます。

解ければ良いのです。モヤモヤが残っていても割り切ってください。

そもそも我々は自分の仕事にしろ、社会の問題にしろ、白か黒かで確定できるようなカンタンなものだけを扱っていません。

カンタンなタスクに見える仕事でも、突き詰めると難しい問題ばかりです。

時間が本当にありませんので、疑問に思ったことをその都度調べていたら合格は遠のきます。

イメージとしては、問題集に95%注力し、5%だけテキストに充てるのがギリギリ許される感じです。

まだテキスト買っていない方は、買わないでも良いです。使わずとも合格できるでしょう。

そのくらい問題集に一点集中してOKだと思います。

※合格後の実務上では、テキストはかなり優秀だと思いますので買っても役立つ時が来ます。

利用した問題集とテキスト:賃貸不動産経営管理士 過去問題集 賃貸不動産経営管理士 基本テキスト

小森谷

他に”合格ドリル”と”直前予想問題集”が発刊されていましたが、買いませんでした。

10時間で問題集は3周、最後の1周は電車の中でやることは十分可能

「3周すれば合格できるのはわかった。でも本当に問題集を10時間で3周もできるのかよ」

という疑問を持たれた方がいると予想しまして、その根拠を示したいと思います。

根拠1:問題集を1冊全て解くのに使ったノートのページはたった4ページしかない

賃貸不動産経営管理士 勉強ノート1

賃貸不動産経営管理士 勉強ノート1

賃貸不動産経営管理士 勉強ノート2

賃貸不動産経営管理士 勉強ノート2

むちゃくちゃ下手な字ですが、あえて現場の雰囲気を伝えるためにアップしました。

字のうまさ、丁寧さ、体裁は全く関係ありません。

それを気にすることで、問題集を解く時間が減ってしまうのなら私のように書き殴りましょう。(元々が酷い字!)

貧乏ゆすりして、よだれを垂らしていても集中できているのなら構いません。

とにかく1点でも多く点数を取れる見込みが増えるように問題集に集中してください。

ノートに〇×を付けるだけのたった4ページだと考えれば、気楽になりませんか?

※2周目・3周目はノートを使わず問題を解いていただけです。なのでノートを使ったのは4ページのみ。

根拠2:問題集には160問しか収録されていない

問題集の”問題数”を数えてみると、たった160問しかありません。

しかもですよ、かなりの問題が重複している内容になっています。

新規で解く心境となるのは、100問にもなりません。

だったら、本気で取り組んできっちり合格した方が得ではないでしょうか。

そう考えると、勉強前からある程度スピード感をもって取り組める試験だということが理解頂けるでしょう。

根拠3:1周目が最も時間がかかり、2週目はイージーモード、3周目は何の迷いもないためビックリするくらい早い

あくまでもイメージですが、

1周目にかかる時間=6~7時間

2周目にかかる時間=1時間半~2時間

3周目にかかる時間=1時間を切る

こんな感じです。

1周目は答えを見ながら解いてOKです。というよりも、そうしないと多分間に合いません。

だから試験日当日の移動時間と試験スタート前の待機時間にて3周目をすることは十分に可能です。

ご安心ください。

私は電車で3周目を無事に終えることができました。

その後早めに現地へ着いたので、”すしざんまい”にてお寿司を食べました。

美味しかったです。

すばる

ちょっと待って。僕は2周目以降ももっと時間がかかっちゃうんだけど?

それは日を空けているからです。

忘却曲線”が示すとおり、人間は時間とともに記憶したものを忘れて失います。

自分の命に関わることなど、本当に大事なことを除いて大体はきれいさっぱり忘れてしまうものなのです。

1日も空けたらかなり忘れてしまいますし、1週間もすればきれいさっぱり忘れるには充分でしょう。

だから10日間、毎日1時間を勉強する方法で10時間合格に挑むのは脳の構造上、とても不利になります。テキスト1周に7時間かかりますから、勉強初日にやった問題は2周目以降すっかり忘れてしまっていることもあり得ます。

この場合は前日にやったことを必ず復習してから、新しい問題に取り組んでください。

10時間勉強法の極意は試験日直前期間の2~3日のごく短期間に、問題集を2~3周してしまうことにあります。

これをテスト直前にしっかり達成すれば、テストの日に忘れていることはありません。

だから私は合格できたのだと考えています。

ちなみに1日で実行することも可能ですが、極端に脳が疲労するためオススメしません。

寝ている間に知識を脳が勝手に整理してくれると言われていますが、これは実体験的にも本当だと思います。

毎回、寝て起きた後に詰め込み過ぎた脳の働きが復活しクリアになっているのを感じています。

10時間勉強法は1日では短すぎ、2~3日が最適で、10日間でやるのは時間をかけすぎということになります。

※あくまでも10時間という縛りでの話ですよ。

有料講習での4問免除(2020年から5問免除)の必要性

□有料講習での4点免除で得られるもの

・4点分の正解(2020年からは5点分)

・上記メリットによる精神的安定

□失うもの

・受講料・移動費の約20,000円

・2日間という時間(9時~17時半くらいまでみっちり)

お気付きですよね。

休日2日間あれば、10時間~15時間の勉強ができます。

この時間を勉強にあてれば、その方が合格率は上がります。

場合によってはそれだけで合格します。

いや、合格してください。

私がやったように「この2日間で合格するんだ、もうこの2日しか勉強する時間は一切ないんだ」という風に自分を追い込んでみてください。

いつも以上の集中力が発揮され、密度のある学習時間を過ごせて成果が出せます。

もちろん、4点をどんなことがあっても得られる安定性は素晴らしいです。

全否定の立場に立っているわけではないのです。

安定という意味では、講習を行くのも良いと思います。

今回の結果を踏まえると、2日間みっちり講習するのなら、その時間を使って独学すれば合格レベルに達することが出来ただろうとも結論できます。

他方、講習に行けばどんなに集中してもそれだけで合格レベルに達するというこはないでしょう。その代わり無条件に4点を得られます。

上記を踏まえて、どちらを取るかということです。

宅建の時も5問免除には行きませんでしたが1発合格しました。

難化しているものの、気にする程度ではない

リンク:令和元年度 賃貸不動産経営管理士試験 結果統計

上記サイトで見る限り、合格率は2018年度が50%、今回の2019年度が37%とぐっと下がってきています。

でもご安心ください。

受験率は94.3%と、既に100人中6人近くが受験会場にすら来ていません。

それに10人に1~2人くらいは無勉強だったけど、とりあえず申込したので受験しに来たという人がいるものです。

受験資格のない試験であれば、尚更そういう人の割合は増えます。

今後国家資格になる可能性があるとも言われているため、今後も人気が高まり受験者は増えていくと思います。

受験者層のレベルが全体的に高くなる合格率10%前後の試験と違い、合格率も30%以上あるので周りとの競争を意識する必要はありません。

予測に過ぎませんが、問題集を3周きっちり仕上げてくる人は50%にも満たないのではないでしょうか?

それよりも自分との戦いが大事です。

自分がやるべき事をやりさえすれば、結果は出やすい試験だということです。

国家資格化する可能性が少しでもあるのなら、宅建の2倍超ある合格率30%以上の今の状況は依然としてバーゲンセールのようなものです。

やる気を奮い立たせましょう。

まとめ

今回は”賃貸不動産経営管理士に勉強時間3日で合格した方法”というテーマでした。

ブログを出来るだけ多くの方に読んでもらいたいため、大袈裟な表現をタイトルにしてしまいました。

が、本当に3日間で合格は可能です。

テスト当日はあまり見慣れない問題も出ますが、以下の判断基準も参考にしてください。

■テスト実施側の建前上、正解にしてはマズイ問題は正解にならない。

「基本的に人を殴ってはいけないが、場合によっては殴ることも許される」

みたいなニュアンスです。

確かにその通りなのですが、なんともグレーな、あえてここにスポットを当てて正解にしても物議を醸すだけでは?という問題は大体×です。

問題集を3周してほぼ100%の正解率に達しても、試験では必ず数問見たこともないものが出ます。

しかし冷静になって考えると、消去法で1/2、1/3に絞れるものなのです。

それはあなたが問題集をきちっとやったからです。

他の受験者も同じような問題集をやっているので、そこで差はつきません。

1冊の問題集だけで合格はできますから、自分を信じて焦らないことです。

下記よりLINEでお気軽にお問い合わせください。

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