住宅ローンの保証会社。審査もしてる？その役割と意味は大きい。

この記事は次のような人に向いています： 保証会社って何？という人。保証会社の違いを知らない人。

保証会社があるから住宅ローンは借りられる

保証会社とは何か

保証会社が一般的になる以前は、住宅ローンを借りるときに連帯保証人が必要でした。

住宅ローンは数十年にも渡る長い付き合いです。連帯保証人を引き受ける人は大変に負担が大きかったのです。

「連帯保証人になってもらえませんか」と親族・友人を回ったりしたわけですね。

今の時代は、以前より人付き合いも希薄となり、少子化により兄弟姉妹も減りました。

連帯保証人の当てになる人も昔より減ったでしょう。

住宅ローンを利用できる人がいなくなってしまいます。これじゃ国民は家なんて建てられません。

ここで登場したのが保証会社です。

「保証料を払ってくれれば、あなたの保証人になりますよ！」というサービスを提供してくれるようになったんです。

銀行も「ウチの指定の保証会社が保証人になってくれるなら、住宅ローン貸しますよ」と現在の仕組みが出来たんですね。

保証会社はあなたの保証人です。

だからあなたが住宅ローンの支払いをしなかったら、保証会社は銀行に住宅ローンの残債を一括返済します。

これを代位弁済と言います。

代わりに支払ってくれるくらいのニュアンスでOKです。

するとどうなるか。

銀行はお金を返してもらえたから、もうあなたとやり取りすることはありません。

代わりに保証会社から「建て替えた住宅ローンを一括で支払ってよ」と催促されるようになります。

ちなみに住宅ローンの支払いをちゃんと続けていれば、基本的に保証会社は借りたときに

「保証料払うから保証人になってねー」→「オッケー」

とお世話になるだけなんです。

保証会社はこんな感じの役割を持っています。

住宅ローン審査をするのは銀行だけじゃない、真のボスは保証会社だ

保証会社は住宅ローン事前審査・本審査をしていて、発言力も強い。

お金を貸すのは銀行だけど、保証会社は借り手の保証人となるため、シビアなポジションです。

だから銀行以上に慎重で厳しい審査をしていると思われます。

実際にリスクを負うのは銀行ではなく保証会社なので、納得ですよね。

保証会社に支払う保証料は住宅ローン関連の出費で最も高額です。

数十万円～100万円を超えることもあります。

保証会社にもよりますが、実はバラツキがあるのが特徴です。

なぜかというと保証会社は審査の結果で、あなたの信用ランクを格付けしているからなんです。（嫌～ちょっと怖いし）

ABCDEの5段階ランクとかの格付けです。

■非常に評価が高いAランク→保証料50万円

■割と良いBランク→保証料75万円

■フツーの評価なCランク→保証料100万円

■ちょっと厳しめDランク→保証料125万円

■ギリギリ審査に通ったEランク→保証料150万円

こんなイメージです。

かなりの出費になってしまいますよね。。

保証会社によっては4倍以上、保証料に差がある場合があります。

そういう保証会社は広いお客さんを相手にする姿勢のある会社とも言えます。

よくある質問

銀行のホームページを見たら、保証会社が複数載っているのに気づきました。なんか違いがあるんですか？

実は大アリです。申し込む保証会社によって、同じ銀行でも審査難易度も違います。保証料も違います。細かいルールも違います。金利も違います。だから銀行の背後にある保証会社を知っているかいないかで、とんでもない差が生まれます。

※保証会社と審査難易度の関係については、別記事にします。

住宅ローンの支払いができなくなって、保証会社から一括返済してくれと連絡が来るようになりました。どうしたら良いでしょうか？

そのまま放置すると競売といって、裁判所を通して強制的に家が市場価格よりも割安で売られてしまいます。その前に任意売却を行うのが良いかもしれません。保証会社と交渉をすれば、売却代金の中から引越し費用を認めてもらえたり、残ったローン支払いも返済額を減らしてもらえるメリットがありますよ。

まとめ

今回は”住宅ローンの保証会社。審査もしてる？その役割と意味は大きい。”というテーマで解説しました。

保証会社に保証料を支払うからこそ、銀行はお金を貸してくれます。

できれば、高額な保証料も少なめに抑えましょう。

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