建売のプロパンガスの変更&注意点は?料金高いし解約違約金もあるのか、すべてが明らかに!

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建売のプロパンガスの変更&注意点は?料金高いし解約違約金もあるのか、すべてが明らかに!

  • 2020年/10月/29日
  • 2020年/10月/29日

新築建売のプロパンガス設備はガス会社所有

建売住宅の大手である飯田グループを例にします。

飯田グループではプロパンガスの利用エリアの場合、ガス会社にガス配管・コンロ・給湯器の設置を依頼しているんですね。

その際に設置した消費設備が、ガス会社の所有になっており建売住宅の契約時等に説明を受けることになります。

[say name="すばる" img="https://55smile.biz/wp-content/uploads/2019/08/70e183cf13277317cb6ad93b719b92ed-e1567387288921.jpg"]消費設備ってなに?って人は下の画像を見てね。[/say]

[caption id="attachment_11074" align="alignnone" width="913"]プロパンガス 供給設備と消費設備 出典:プロパンガス料金消費者協会 プロパンガスの供給設備と消費設備[/caption]

上記画像のように、供給設備がガス会社の所有というのは全く疑問の余地がないと思います。

しかし、消費設備(=自宅内のガス配管やガスコンロ・給湯器など)がガス会社の所有と言われると、「えっ?」と感じる人も多いのではないでしょうか。

ガスコンロ・給湯器などの設備は売主会社によって、ガス会社所有のこともあれば買主所有のこともあるでしょう。埼玉県では買主所有が主流です。

そのため、以下のような書類を持って建売住宅の契約時等に説明がされるようになっています。

プロパンガス確認書 建売住宅

こちらは実際のガス会社の書式ですが、簡単にまとめると以下のようなことが書いてありますよ。

[list class="li-chevron"]

  • 供給設備も消費設備もガス会社の所有ですから、お客様には”貸す”という形になります。
  • ガスコンロやガス給湯器はお客様の所有になります。
  • 貸与契約は15年契約となります。
  • 都市ガスやオール電化、他のガス会社へ変更する場合は貸している消費設備を買い取りしてもらいます。
  • プロパンガスの料金は、市況価格よりも安く提供します。

[/list]

※補足:市況価格は㈶石油情報センター市況調査価格のことを参考に決められます。

上記の事項は非常に重要なポイントですので、解説をしていきたいと思います。

ガス会社との契約は15年間しばり?

ガス会社からプロパンガス設備(ガス配管など)を借りる契約を貸与契約と言います。

この貸与契約は15年と長期間となっており、途中解約をするとペナルティ費用が発生することから、実質的なしばり契約となっています。

プロパンガス会社変更で途中解約時の費用はいくらかかる?

これは建売会社&ガス会社によって様々あると思われますが、すぐにガス会社を変更するなどした場合、一般的には20万円前後の費用がかかってきます。

これはガス会社所有のガス配管等を買い取ってもらう、という名目でかかります。

プロパンガスボンベなどの供給設備を撤去する費用が、実費で2万円弱くらい含まれます。

これらが解約費用です。

利用年数によって減額がある。

上記の解約金額は、建売住宅を購入してすぐに解約した場合の金額目安です。

利用をすればするほど、設備の老朽化を考慮して解約時のペナルティ費用は減る仕組みになっています。

1年利用・・・約19万円

5年利用・・・約14万円

10年利用・・・約7万円

15年利用・・・0円

よって、15年以上利用してからならば別のガス会社に変更してもガスボンベの撤去費用=約2万円弱で済むわけですね。

[say name="みみ" img="https://55smile.biz/wp-content/uploads/2019/08/5a832922bb7d603e273a02b39194f9d4.jpg"]このガスボンベとかの撤去費用だけど、次に契約するガス会社と交渉してサービスでやってくれたとかいうお話も聞くよ。ダメもとで交渉してみてはどうだろう。[/say]

解約費用が発生する条件は?

以下に当てはまる場合、解約費用が発生すると考えてください。

[list class="ol-circle li-accentbdr acc-bc-before"]

  1. オール電化に変更して一切ガスを使わなくなる
  2. 都市ガスに切り替える
  3. プロパンガスの会社を変える

[/list]

最近はガス会社の自由化が進んでいますが、建売住宅を購入する場合は解約費用が発生します。

解約費用を考慮しても、上記の行動をしてメリットがあるのかを十分に考えましょう。

結論を言ってしまうと、ほとんどの方は最初のガス会社で利用し続けることが大半です。

「建売住宅を購入するにあたっての条件」として説明しているので、買主さんも「そういうものか、じゃあ仕方ないな」という感覚なのだと思われます。

プロパンガス価格はぼったくりにならないようになっている

買主がプロパンガス会社を選べないのを利用して、プロパンガス料金を高値で売りつけられたらどうでしょうか?

こういった事例が起きたらすぐトラブルになってネット上でも「プロパンガスの建売はヤバい」と騒がれてしまいます。

しかし実際にはプロパンガスの価格が原因のトラブルというのは私が知る限り、ほぼ起きていないんですね。

これはガス会社が市況価格=相場よりも安く提供するようになっているからです。

激安とは言えませんが、ぼったくりではない平均的・中間クラスの料金設定になります。

プロパンガスの料金は、トラブルにならないレベルの価格設定になっているということですね。

アパートなどの集合住宅でプロパンガスを使っていた人に伝えておきたいこと

プロパンガスで特に”ぼったくり価格”と言われてしまってもおかしくないようなケースが多いのは、集合住宅です。

おおよそですが、戸建てのプロパンガス価格よりもアパートは20~30%くらい高いです。

その理由として

①集合住宅を建てるときにプロパンガス会社が設備費用を負担していること

②集合住宅では1部屋ごとにガス会社を変えることはできないので、ガス会社が強気の価格設定できる環境にあること

※戸建ては競争が激しいので、安くなりやすい。

これらの理由でアパートのプロパンガス価格は特に高いです。

なので、プロパンガス採用の建売住宅に引っ越してガス価格が安くなったと驚く人もいます。

[say name="みみ" img="https://55smile.biz/wp-content/uploads/2019/08/5a832922bb7d603e273a02b39194f9d4.jpg"]アパートのぼったくりガス価格に嫌気がさしてしまって都市ガスじゃなきゃ、絶対嫌だ!!という人もいるんだよね。戸建てのプロパンガスはそこまで高額でないかも、と伝えてあげたいね。[/say]

プロパンガスの価格は集合住宅(=アパート)が戸建てよりも割高となっている。

プロパンガス会社をすぐにでも変えたい場合

プロパンガス会社を変える場合、解約費用として20万円前後の費用がかかるわけです。

いわば負債のようなもの。

しかし、それを別のプロパンガス会社が肩代わりしてくれるケースもあります。(さらに価格も安くなる)

プロパンガス会社同士の競争が激しい地域でないと難しいことだと思いますが、頭の片隅に入れておきましょう。

[say name="小森谷" img="https://55smile.biz/wp-content/uploads/2019/08/a9f357c06210fb5db7f2cfbf6762d5ec-e1567231372381.jpg"]価格も安くして解約費用も負担しては、利益が出ないのではないか?と聞いたところ、長い目で利益回収できればOKという返答がありました。[/say]

どうしてもガス会社をすぐ変えたい場合は、上記のように交渉するのも選択肢の1つです。

もちろん、「採算が取れません」などの理由でプロパンガス会社から断られてしまうこともある点はご了承ください。

まとめ

今回は”建売のプロパンガスの変更&注意点は?料金高いし解約違約金もあるのか、すべてが明らかに!”というテーマでお伝えしました。

最近の建売住宅では、都市ガスを利用できる地域なのにプロパンガスを設置して販売するような物件はほとんど見られなくなりました。

つまり、都市ガスエリアなのにプロパンガス物件になっていることはまず無いということです。(埼玉県の場合)

建売のプロパンガス物件は売主会社と提携しているガス会社とお付き合いしていくことになりますから、今回の記事内容を良く理解した上で物件探しをしていきたいですね。

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