空き家解体現場で大事なコト【業務日報】

解体工事前に、不動産会社がしていること

それは、お祓いです!

先日、久喜市内の空き家となっているお家の売却を一任されまして、わずか2週間というスピードで売却先が決まりました。

空き家は多くの場合、残念ながら既に老朽化していて今回の物件もそうでした。

買い手の方は、新しく家を建てるのが目的で買いますので「更地にすることを条件に買いますよ」となったわけですね。

当然ながら、解体工事をやることになるのですが当店の場合はもはや鉄板となっている解体業者である羽川工業さん(値段良し、工事良し、近隣対応良し)に相談をしました。

現地には井戸がありまして、これを解体業者さんが発見すると必ずお見積りの条件に「井戸はお祓いをしてください。(お祓いしないと、お請けできません)」と言われるのですね。

21世紀のこの時代に、お祓いなんて本当にやるのか?

はい、やっております。

これには色々理由があります。思い当たるところを列挙してみます。

①解体業者さんが怖がって、工事をしてくれないため

→解体業者さんは解体専業ですから、沢山解体工事をしています。その中で「お祓いをしなかった現場での事故」というのは、ほぼ必ずと言っていいほど経験しています。

お稲荷さんとかもまずお祓い(詳しくは魂抜きと言います)してないと、絶対撤去してくれないですね。

②不動産会社の提案

→当店も、家の井戸や植栽、お稲荷さんの撤去等で「ひどい目に会いました」という方と実際にお会いしています。

お祓いと不幸の因果関係など、万人が納得する合理的な説明はできません。

しかしながらテクノロジーの進んだこの時代でも、スピリチュアルで片付けられない一面があります。(実際にそういった不幸があるのを見てしまっていますので)

施主様に「あの時、お祓いをしていなかったから」という後悔が起きないように、事前に説明をすることがございます。(解体業者さんと打合せした際に話が無い場合は不要とすることもあります)

もちろん、最終的な判断は個々人様にお任せしています。

お祓いって何したの?

お付き合いのある加須市の宮司さん(花崎鷲宮神社)に相談し、今回は①井戸②ご自宅(旧宅)③庭の植栽の全てにお祓いをして頂きました。

担当頂きました宮司さんのお言葉によるとこういった大事な節目のお祓いは「昔ながらの儀式を大事にする気持ちがあれば、やって頂くと良いと思います。今もそれが廃れずに連綿と続いているのです。どうして昔の人がそのような儀式を行っていたかも考えて頂いたり、興味をもって頂ければ幸いです」とのことでした。

宮司さんは決して、『お祓いをやらないと祟られるぞ』みたいな怖い事はおっしゃいませんでした。

どちらかと言うと、『今までこの土地を使わせて頂いてありがとうございました』と言った感謝の気持ちを込めて行う感謝の儀礼なのかもしれません。