尿路結石で一般的な団信への加入可否を考えます
つまり、死亡・高度障害のみの保障コースです。
加えてワイド団信のように高い保険料(金利0.3%上昇)を支払うこともなくて済むのが一般団信です。
審査の引受基準は医学の進歩とともに変化していますし、極秘事項のため公開はされていません・・・しかし、恐らく以下のようなことを見ているのではないかと予測されます。
- 症状が安定しているか
- 好発年齢
- 発病後の見通し(就業の可否も含む)
- 治療期間
- 治療手段
- 再発率
- 合併症リスク
- 障害リスク
- 死亡リスク
障害リスクは一般団信と呼ばれる標準仕様の団信では、規定の状態になりますと死亡と同じく保険金がでますので審査にも関りがあると考えられます。
ちなみにフラット35の団信ですと、より緩和された基準でも保険金が出ますので手厚くなります。
さあ、見ていきましょう。
尿路結石は告知事項で問われないこともある
”過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以内にわたり医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか。”
■狭心症・心筋こうそく・心臓弁膜症・先天性心臓病・心筋症・高血圧症・不整脈
■脳卒中(脳出血・脳こうそく・クモ膜下出血)・脳動脈瘤・統合失調症・うつ病・神経症・自律神経失調症・てんかん・知的障害・認知症・アルコール依存症
■精神病・双極性障害(躁うつ病)・ノイローゼ・パニック症候群・薬物依存症・不眠症・睡眠時無呼吸症候群
■緑内障・網膜の病気・ぶどう膜の病気・角膜の病気・白内障・眼底出血
■ぜんそく・慢性気管支炎・肺気腫・気管支拡張症・肺結核
■胃かいよう・十二指腸かいよう・かいよう性大腸炎・クローン病・肝炎(肝炎ウイルス感染を含む)・肝硬変・肝機能障害・膵炎
■腎炎・ネフローゼ・慢性腎臓病(腎不全)・前立腺肥大症・のう胞腎・腎(尿路)結石・前立腺の病気
■糖尿病(耐糖能異常含む)・リウマチ・膠原病・貧血症・紫斑病・甲状腺の病気・脂質異常症・高脂血症・高尿酸血症(痛風)・動脈瘤・動脈炎・静脈血栓症
■がん(肉腫・白血病・リンパ腫を含む)・ポリープ・異形成・異型上皮
■(女性の病気)子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫・乳腺の病気(乳腺症ふくむ)
※「2週間以上にわたり」とは、一連の病気やケガで、医師の治療(指示・指導を含む)や投薬を受け、転院・転科を含め、初診から終審までの継続加療期間をいいます。(実際の診療日数ではありません。)
こちらが必ず聞かれる質問の1つですが、ここに尿路結石の該当がありますね。
実は質問の病気に、尿路結石が無い保険会社もあります。この場合は聞かれていないので答える必要がありません。
つまり、尿路結石は「告知事項で聞かれるケースもあれば、聞かれないで済むケースもある」ということです。
病歴が尿路結石・腎結石のみの方は、保険会社を変えることで通過可能性を高めることができると言えます。
尿路結石を素人が調べてわかりやすくまとめてみた
尿管・膀胱・尿道・腎臓に石ができることを言います。
例えば、腎臓に結石ができたら腎臓結石(腎結石)と言われます。
腎結石と尿管結石が90%超を占めており、これらを総称して上部尿路結石といわれます。
特に血尿・痛みを症状とするのが尿管結石です。
男性で40歳代、女性では50歳代で好発する病気ですが、男性の方が良く発症します。
再発率が高いため、どんな薬を予防として飲んでいるかも保険会社は知りたいかもしれません。
高尿酸血症(痛風)・高尿酸尿症など別の病気を伴って結石になるケースもあります。
このケースは厳しく見られると思われます。
尿路結石(尿管結石・腎結石含む)を告知する5つのポイント
団信の告知書は正直かつ正確に書くのが鉄則です。
最も重要なことなので何度でも書きますが、不足情報が無いようにすると、審査が通りやすくなります。
不足情報あり→審査担当者は万一の時の責任問題を考えて、最悪のケースを想定されてしまうからでしたね。
①診断名
尿路結石は発生部位によって、尿管結石・腎結石・尿道結石・膀胱結石に分かれます。
医師の診断は何であったかを書きましょう。
②薬の名前と用法用量
薬の名前がわかれば、保険会社は結石の成分が何であるかもわかるでしょう。
それによってリスクがわかれるため、明記すべきです。
すばる
③手術の名前
結石が小さく緊急性が低い場合は自然と排石されることも多いため、薬の投与が中心になります。
しかし結石が大きくなると結石を砕いたり、摘出する手術を行うこともあります。
・経皮的結石破砕術(PNL)
・体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
・経尿道的結石破砕術(TUL)
などが行われます。
④治療期間
完治したあとは記憶が薄れやすいため、改めて確認をしておきましょう。
⑤現在の症状
再発予防のための投薬中など、ご自身の状況を伝えましょう。
なぜ、尿路結石(尿管結石・腎結石含む)は団信保険に入れないことがあるのか
尿路結石の再発を繰り返すと腎臓の負担増加→腎機能低下となるようです。
細菌感染をすると尿路感染症にも発展します。
こういった状況ですと、保険の引き受けは厳しくなる可能性が高いです。
また他疾患の治療のために使用していた薬が尿路結石の原因となることもあり、既往歴(今までかかった病気のこと)の存在を疑うことにもなります。
緑内障の治療に使っていた炭酸脱水酸素阻害薬(アセタゾラミドなど)を服用していると、副作用で尿路結石ができることもあります。
ワイド団信における尿路結石(尿管結石・腎結石含む)
ワイド団信は金利が0.3%ほどアップするため、一般団信で通過しないことがわかってから挑戦するものです。
下記にある通り、腎臓結石(尿路結石の中の1種)がワイド団信での引き受け実績に明記されております。
つまり、尿路結石は一般団信で落ちるケースも考えられる疾病だということが予想されます。
腎臓と尿路の病気
腎炎・糸球体腎炎、IgA腎症、腎臓機能障害、腎臓結石、蛋白尿、ネフローゼ症候群など
尿路結石でも通った事例
団信の申込みの直前1週間前ほどに尿路結石の激痛で救急車で運ばれた方がいました。
その日のうちに自然排石をしたため、経過観察の扱い。
結果としては、無事に通りました。
しかも審査難易度の高い3大疾病特約つき(ガン・急性心筋こうそく・脳卒中)でのOKでした。
恐らくですが、死亡リスク・障害リスク・就業可能性に悪影響をそこまで及ぼさない疾病であるため、団信通過に望みがあると考えられます。
まとめ
今回は”尿管結石(尿路結石)は住宅ローンの団信保険に入れる?腎結石も考察”というテーマで解説しました。
色々書きましたが、過去3年以内にかかった病気として尿路結石を指定していない保険会社が最も安心なのは間違いないと思います。
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